第6回 アルムナイ交流会レポート 財務業務におけるAI活用の「いま」と「これから」
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みなさんこんにちは。NTTグループ財務アルムナイコミュニティ運営事務局です。
朝晩はすっかり涼しくなり、秋の深まりを感じる季節になりました。読書やスポーツなど、何か新しいことを始めたくなる時期ですね。
本日は、9月に行われた第6回アルムナイ交流会の様子をご紹介します。
今回のメインプログラムは、「各社の業務におけるAI活用状況」をテーマとしたプレゼン発表です。コンサルティングの第一線でご活躍中のアルムナイお二人にご登壇いただき、財務業務にAIをどう取り入れていくべきか、実務に根差した視点からお話しいただきました。
懇親会でもAIをめぐる議論は尽きず、NTTグループ社員とアルムナイのみなさんが知見を持ち寄る、これまでにない盛り上がりを見せました。
本記事では、当日の発表内容のポイントや懇親会の様子、そして今後の予定についてお伝えします。ぜひ、最後までお読みください。
交流会が開催されたのは2026年9月11日。大手町ファーストスクエアにて実施し、計6名のアルムナイのみなさんにご参加いただきました。うち2名は今回が初参加です。
<参加アルムナイ一覧>※敬称略
| 氏名 | 入社年月 | 退職時会社名 | 退職時部署名 | 現職 |
|---|---|---|---|---|
| 岡野 英之 | 2009年4月 | NTT | 経営企画部門事業計画担当 | 合同会社スタンド・マネジメント |
| 鵜飼 邦夫 | 2014年10月 | NTTファイナンス | アカウンティング部連結決算担当 | PwC JAPAN有限責任監査法人 |
| 近藤 晃生 | 2009年4月 | NTT西日本 | NTTソルマーレ経営企画部経営推進グループ | 日東電工株式会社 |
| 藤田 欣哉 | 1999年4月 | NTT東日本 | 財務部税務部門企画担当 | アビームコンサルティング株式会社 | 村田 淳一 | 2004年4月 | NTT | NTTリミテッド・ジャパン経営企画部ファイナンス部門 | フリービット株式会社 |
| 赤穂谷 匡広 | 1996年4月 | NTTドコモ | 株式会社アイキャスト経営企画本部 | NHPソリューション株式会社 |
NTTグループからNTTファイナンスの橋本 代表取締役副社長 財務事業本部長、有馬 取締役 アカウンティング部長の他、ゲストとしてNTT東日本 花木 執行役員 財務部長、NTT西日本 財務法務部 資金部門 堀内部門長が参加しました。また、財務業務におけるAI活用を含めた業務改革の推進を目的にNTTファイナンスにて新設されたグループ財務戦略担当のメンバーも参加し、総勢22名での開催となりました。
開会の挨拶に続いて、メインプログラムであるプレゼン発表に入りました。
今回このテーマを設定した背景には、NTTグループとして財務業務におけるAI活用に本格的に取り組み始めたことがあります。2026年7月には、NTTファイナンスに「グループ財務戦略担当」が新設されました。会計・税務・資金という財務業務の3つの柱それぞれに担当者を置き、各業務でのAI活用を検討しています。
これまでの交流会でも「財務業務でAIをどう活用するか」はたびたび話題に上っていました。そこで今回は、実際に検討を進めるにあたり、社外で多様な経験を積まれているアルムナイのみなさんの知見をお借りしたいと考え、このテーマを設定しました。
ご登壇いただいたのは、PwC Japan有限責任監査法人で財務・会計コンサルタントを務める鵜飼 邦夫さんと、アビームコンサルティングで経営コンサルタントとしてDX領域の提案に携わる藤田 欣哉さん。お二人とも、過去にアルムナイインタビューにもご協力いただいています。(鵜飼さんインタビュー記事リンク)(藤田さんインタビュー記事リンク)
発表はお一人あたり15分+質疑5分で、「業務におけるAI活用の状況」「今後、財務においてAI活用が期待できる業務」「検討を進める中での課題」についてお話しいただきました。なお、発表資料は今回の交流会向けに特別にご用意いただいたものであるため、本記事では概要のみご紹介します。

鵜飼さんのお話で印象的だったのは、「AIは要約やQA回答は得意だが、計算やルールに基づく処理はまだ苦手」という指摘です。AI活用というと、「何もかもAIに任せるには」を考えがちですが、AIに任せる部分と、RPAやプログラムなどの既存ツールを活用する部分を整理し、それぞれの強みを組み合わせていく事が大切。
また、AI活用にあたっては現状の業務プロセスの見直しや標準化を行い、AIが参照・処理しやすいフォーマットにデータ成形することが重要とのお話でした。

藤田さんからは、会計・税務・資金等の各分野で、AI活用による効率化が期待できる業務ごとのヒートマップを示していただきました。その上で、定型業務はAIに標準処理を任せ、非定型業務は必要な情報・選択肢をそろえて、人の判断を支援させる重要性についてお話しいただきました。
また、AI変革にあたってはROI(投資対効果)を意識し、効率化により創出した人材余力を、高付加価値業務へ能力再配置することが大切と伺いました。
お二人ともさまざまな事例を交えてお話しいただきました。共通して、AIの導入にあたっては、業務プロセス全体を見直し、業務ルールや必要なデータをAIに任せられるようにデザインすることが大切。また、AIに任せる業務と、人が判断・責任を担う業務を明確化することが重要とお話されていたことが印象的でした。
「AIを活用して、どのように財務業務を変革するか」は、NTTグループ内でも試行錯誤が続いているテーマです。熱心に耳を傾ける参加者のみなさんの様子からも、各社とも同じように手探りしながら、AIを財務業務の効率化・高度化に活かそうとしていることが伝わってきました。自社の取組みだけでは気づきにくい「立ち位置」を多様な視点で見つめ、情報交換できることも、アルムナイ交流会ならではの価値だと感じました。
プレゼン発表の後は、会場をコラボレーションスペースに移して懇親会を実施しました。NTT東日本の花木部長による乾杯のご発声で幕を開け、各テーブルでは仕事の話から昔話、近況報告まで、話題は多岐にわたりました。

もちろん、AIについての意見交換も随所で行われました。
NTTファイナンスの幹部とアルムナイのみなさんとの間では、「言語化・可視化しにくいスペシャリストのナレッジをどう蓄積し、他の人に継承するか」が、今AI活用で最も難しく、かつ重要な点だというお話に。
さらに、ナレッジの継承だけでなく、業務そのものへの理解をどう担保するかについても、議論が交わされました。AI活用によりボタン一つで作業が進むようになると、業務の仕組みを理解しないままになり、チェックが利かなくなるおそれがある。この課題にどう向き合うかは、参加者のみなさんに共通する関心事のようでした。
今回は、新設部署をはじめとするNTTファイナンスの社員も多く参加しました。実際にアルムナイのみなさんと語り合う中で、「卒業したら終わり」ではなく、こうした場を通じて情報交換や近況報告ができる関係は素晴らしいと、改めて感じていただけたようです。
アルムナイのみなさんに登壇いただく形式、そしてNTTグループの社員がより多く参加する形式は、事務局にとっても新たな試みでした。結果として、双方にとって学びの多い、非常に手応えのある会になったと感じています。
当コミュニティでは、今後アルムナイのみなさんとNTTグループの「ビジネス連携」にも力を入れていきたいと考えています。
例えば、新しい会計制度を導入する際の考え方の整理等、「他社ではどうしているのだろう?」という問いに対して、さまざまな企業でご活躍中のアルムナイのみなさんと意見交換できることは、NTTグループ・アルムナイコミュニティメンバー双方にとって有益な機会と考えています。
今回の交流会をきっかけに、今後も互いに高め合える関係を築いていければ幸いです。
次回以降のイベントとしては、以下を予定しています。
平日の業務終了後に、短時間で気軽に参加いただけるオンラインイベントを予定しています。今回のAIをはじめ、財務業務に関するテーマで勉強会を開催する予定です。これまで対面イベントへの参加が難しかった方も、ぜひ奮ってご参加ください!
今回に引き続きNTTグループの社員も交えつつ、交流が図れるような形式で開催予定です。
開催に関してご要望があれば、ぜひ事務局までお知らせください。
最後に、今回ご参加くださったみなさん、そしてご登壇いただいた鵜飼さん、藤田さん、改めてありがとうございました。参加がかなわなかったみなさんにもぜひ、次回お会いできることを楽しみにしています。
