第3回 アルムナイ交流会レポート ~コミュニティの更なる発展に向けたパネルディスカッション~
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みなさんこんにちは。NTTグループ財務アルムナイコミュニティ運営事務局です。
春の日差しが暖かい季節となりましたね。異動や転勤など、この4月から新たな一歩を踏み出すという方も多いのではないでしょうか。
本日は、2月に行われた第3回アルムナイ交流会の様子をご紹介します。
今回の交流会では、初めてのパネルディスカッションを実施。「NTTグループ財務アルムナイコミュニティがより発展するには」というテーマで、過去にアルムナイインタビューにもご登場いただいたアビームコンサルティング株式会社執行役員 藤田 欣哉さんと、合同会社スタンド・マネジメント代表の岡野 英之さんにご登壇いただきました。
本コミュニティ以外にも様々なアルムナイコミュニティに参加している藤田さんと、古巣であるNTTグループからコンサルティング業務を受注している岡野さん。参加者からの質問も多く挙がり、非常に盛り上がったディスカッションとなりました。アルムナイコミュニティを活用し、ご自身のキャリアにつなげる実践的なヒントも掲載していますので、ぜひお読みいただけたらと思います。
交流会が開催されたのは2025年2月21日。
今回は持株会社が本社を置く、大手町ファーストスクエアにて実施、参加アルムナイは前回の5名から大幅に増加し、計11名となりました。
< 参加アルムナイ一覧>※敬称略
氏名 | 入社年月 | 退職時会社名 | 退職時部署名 | 現職 |
---|---|---|---|---|
伊藤 孝允 | 2009年4月 | NTTビジネスアソシエ | アカウンティング事業部 | 伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社 |
鵜飼 邦夫 | 2014年10月 | NTTファイナンス | アカウンティング部連結決算担当 | PwC JAPAN 有限責任監査法人 |
岡野 英之 | 2009年4月 | 日本電信電話株式会社 | 経営企画部門事業計画担当 | 合同会社スタンド・マネジメント |
金谷 隆広 | 2010年4月 | NTTビジネスアソシエ西日本 | 財務法務サービス事業部会計部門 制度運用・ サポート担当 | 関電不動産開発株式会社 |
近藤 晃生 | 2009年4月 | NTT西日本 | NTTソルマーレ経営企画部経営推進グループ | 日東電工株式会社 |
坂入 雄毅 | 2017年4月 | 日本電信電話株式会社 | 財務部門IR室 | 株式会社セールスフォース・ジャパン |
下木原 誠 | 2018年4月 | NTTコミュニケーションズ | 財務部 | デロイトトーマツリスク アドバイザリー合同会社 |
宿理 直哉 | 2008年4月 | 日本電信電話株式会社 | 財務部門IR室 | みずほ信託銀行株式会社 |
長野 覚 | 2009年7月 | NTTビジネスアソシエ | アカウンティング事業部会計制度担当 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 |
藤田 欣哉 | 1999年4月 | NTT東日本 | 財務部税務部門企画担当 | アビームコンサルティング株式会社 |
村田 彩子 | 2011年4月 | 日本電信電話株式会社 | 財務部 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 |
NTTグループからは事務局メンバーに加え、今回は開催場所が持株会社のオフィスだったこともあり、持株会社の中村 執行役員 財務部門長と安田 財務部門 会計・税務担当 担当部長が参加。加えて、NTTファイナンスからも中村 代表取締役副社長 財務事業本部長、橋本 取締役 グループファイナンス部長、有馬 取締役 アカウンティング部長、真鍋 事業推進部長が参加しました。
開会の挨拶、NTTグループ財務アルムナイコミュニティの概要説明に続いて、早速メインプログラムであるパネルディスカッションへ。まずはパネリストのお二方のプロフィール紹介からスタートしました。

藤田 欣哉さん
1999年、NTTに新卒入社。分社化後はNTT東日本へ配属となり、法人営業を経験した後に財務部門で活躍。2006年に退職後、コンサルティングファームを数社経験。現在は、アビームコンサルティング株式会社にて、製造ビジネスユニットの執行役員として、顧客企業の「戦略×財務×ITの狭間領域」をつなぎ、変革実行を支援するプロジェクトに注力している。
岡野 英之さん
2009年、NTT西日本に新卒入社。本社財務部で原価管理、その後持株会社に異動して事業計画担当にて活躍。2017年に退職後、知人の弁護士と法律事務所を立ち上げ、2020年に自身のコンサルティング会社として合同会社スタンド・マネジメントを設立。NTT時代に取得した中小企業診断士の資格を活かした活動を行っている。
パネルディスカッションの主なテーマと内容をご紹介します。
これまで3回開催された交流会全てにご参加くださっている岡野さん。本コミュニティをきっかけに、NTTグループ全体のアルムナイコミュニティにも参加し、更なるネットワーキングにつながったそうです。交流会やコミュニティ内のコミュニケーションが、関係性構築に役立っており、仕事にもつながっているといった話をしてくださいました。
藤田さんは他社のアルムナイコミュニティにも所属していることから、他コミュニティの状況や、ご自身が考える理想的なアルムナイコミュニティのあり方について語ってくださいました。交流会は人数と会場の大きさのバランスによって、コミュニケーションの質が大きく変わる、適切なバランスが重要であると仰っており、こうした点は事務局にとってもコミュニティを進化させる大きな手がかりとなりそうです。
岡野さんはNTTグループから仕事を受注しており、まさに本テーマのような関係性を実践していらっしゃいます。NTTグループからの最初の発注は、NTT時代に事業計画を担当していた頃の上司からだったという岡野さん。当時の経験を踏まえて新規プロジェクト立ち上げのサポート業務の依頼を受け、そこから他担当者、そしてグループ各社へとクライアントが増えていったそうです。NTT用語や使用システムについても理解しておりコミュニケーションがスムーズである点や、以前の仕事ぶりを見てもらっており、一定の信頼関係が構築されている状態から案件をスタートできることがお互いにとって大きなメリットだと語ってくださいました。
また、藤田さんはアルムナイに仕事を発注する機会が多いとのことで、本コミュニティ内で現在の仕事やこれから挑戦してみたい仕事、求めている人材や仕事の困りごとについて発信することで、アルムナイ内でマッチングを生み出せる可能性について示唆をいただきました。
岡野さんは、経営する会社のメンバーがご自身を含めて2人しかいないことから、アルムナイコミュニティでビジネスについても語り合える深い関係性の仲間を増やしていきたいと語ってくださいました。草野球やソフトボールなどの団体スポーツもできればいいと仰っており、事務局としてもこうした企画を検討したいと思いました。
会社承認のもと、副業も行っているという藤田さんは、アルムナイコミュニティ内で人と人とをつなぎ合わせることで、新たなビジネスや取り組みを生み出していきたい、濃密なコミュニティを作っていきたいと語っておられました。

パネルディスカッションの最後には、会場からの質問も多く飛び交いました。鵜飼さんからは、岡野さんに「NTTグループ出身ならではのバリューの出し方」について質問がありました。岡野さんは、NTTならではの事情として、独自で組んでいるシステムが多いという点を挙げ、そこを既に理解していることがバリューの一つになっていると回答していました。
続いて坂入さんからは、本コミュニティのような職種別のアルムナイコミュニティの稀少度と、他のコミュニティで使われているコミュニケーションツールに関する質問がありました。藤田さんは、前者については「珍しい」、後者について「基本的にはメール」と回答していました。
また長野さんからは、同じ社内でも全く文化の異なる部門間(例えば財務部門と営業部門)で、そのギャップをどう埋めていけばいいかという質問がありました。藤田さんもこの問題にはずっと悩んでいると仰っており、「結局はお互い様の気持ちで、自分自身が両方の目線を持ってコミュニケーションすることに尽きる」と語っておられました。財務・会計に明るくない中小企業の経営者と話す機会が多い岡野さんは、分かりやすいたとえ話(野球など)なども使いながら説明することで、目線合わせすることを心がけていらっしゃるそうです。
サイトではお二人のインタビューも公開されていますので、ぜひ併せてチェックしてみてください。
<藤田さん・岡野さんのインタビュー>
パネルディスカッションの後は、お部屋を移動して懇親会を実施しました。食事やお酒を片手に、皆さん和気あいあいとした雰囲気で談笑していらっしゃいました。

話題の一つに上がったのが、生成AIの活用法でした。財務と相性の良い生成AIサービスや有効なプロンプト、どのようなシーンや業務で活用できそうかなど、業務効率化や品質向上に向け、業務に取り入れようと模索している方が多い印象でした。
また現在のNTTグループ労働時間・環境や、リモートワークの状況など、働き方に関する話題もあがっていました。特に年度末などの繁忙期、ハードスケジュールを乗り越えてきたアルムナイの皆さんにとっては気になる話題だったようです。現在のリモート中心での業務環境には、皆さん驚いた様子でした。
今回の交流会では、初めてパネルディスカッションの形式に挑戦しました。藤田さん、岡野さんのお話から派生して参加アルムナイからの質問も飛び交い、一つのテーマに対してより深い対話ができたのではないかと思います。今後は皆さんの関心の高いテーマを取り上げ、パネルディスカッションはもちろん、勉強会などの方式も検討したいと考えています。
みなさんもご要望があれば、是非事務局までお知らせください。
最後に、今回ご参加くださった皆様、改めてありがとうございました。参加がかなわなかった皆様にもぜひ、次回お会いできることを楽しみにしています。
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