監査法人を経て再入社 外の世界で実感したNTTファイナンスの魅力とは アルムナイカムバックインタビューVol.2 河上 一輝さん
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NTTグループを卒業後、他のキャリアを経て再入社された方へインタビューする本企画。第2回は2020年から3年間 NTTファイナンスに在籍し、有限責任監査法人トーマツへの転職を経て、2026年1月に再入社された河上 一輝さんです。
新卒で入社後、グローバルな資金調達や最先端テック企業等への投資業務を経験。その後さらなる専門性を求めてデロイトグループの有限責任監査法人トーマツへ転職します。しかし、その経験を経て改めて気づいたのは、「日本本社から世界に発信できる」NTTグループならではの魅力でした。
柔軟な働き方、人材育成への投資、そして長期的な視点でキャリアを築ける環境——外を経験したからこそ感じたNTTグループの魅力について、語っていただきました。
(プロフィール)
河上 一輝(かわかみ かずき)さん
2020年、NTTファイナンスへ新卒入社。財務事業本部グループファイナンス部資金調達部門に配属となり、2022年に同部投資戦略部門へ異動。2023年に有限責任監査法人トーマツへ転職し、投資銀行やファンドの会計監査に従事した後、2026年1月にNTTファイナンスへ復職。現在は退職前に所属していた投資戦略部門で勤務中。
——まず、新卒でNTTファイナンスに入社されたきっかけを教えてください。
そもそものきっかけは、高校時代にさかのぼります。当時の恩師が元銀行員という珍しい経歴の持ち主で、金融に関する話をよく聞かせてくれました。そこで興味を持ち、大学は経済学部に進学。その後会計学のゼミに所属し、ゼミのOBに紹介していただいたのが、NTTファイナンスでした。
他にも数社から内定を得ていたのですが、NTTグループというグローバルかつ大規模な組織全体を支えるための資金調達を、自分たちの手で行える。さらにそれを国内外の幾多のグループ会社に融資することで、事業成長を促すことができる。こうした点に魅力を感じ、入社を決めました。
——入社後のキャリアについて教えてください。
最初は、資金調達担当としてキャリアをスタートしました。NTTファイナンスがグループを代表して銀行からお金を調達し、それを他のグループ会社に貸し出すという仕事です。私は主に外貨を担当していて、貸出先はNTTグループの海外企業が中心でした。
具体的には、外貨の短期資金の低コストでのグループ企業への貸出、ローンの期中管理や返済管理、そして新たな資金貸出スキームの策定などを行っていました。
——どんな点にやりがいを感じていましたか?
外貨の資金貸出は、たとえば海外でデータセンターを買収するなど、大きな案件に紐づいていることが多いです。そういった案件を通じて、目に見えてグループが成長しているのを実感できる点に、やりがいを感じていました。
また、新たな貸付スキームを提案して実現できれば、グループ全体の資金効率に貢献できるだけでなく、NTTファイナンス自体にも利益をもたらすことができます。グループ全体の目線でも、会社単体の目線でも、やりがいを感じられる仕事でした。
そしてその2年後に、投資戦略担当へと異動になりました。内示を聞いたときは驚きましたが、その業務内容について聞いてみると、俄然興味がわいてきました。エクイティ投資なので、当たれば会社に大きく貢献できますし、最先端のテック企業を探して投資するので、最新技術にも触れられる。そこにとても魅力を感じました。
——具体的にどのようなテック企業に投資されていたのですか?
NTTグループ自体が事業領域の広い会社なので、投資対象も幅広いのですが、一例を挙げると、量子コンピューター、サイバーセキュリティ、フィンテックなどですね。私はイスラエルや東南アジア地域を担当していました。
——印象に残っている経験はありますか?
3〜4年前に、ある量子コンピューターの会社に投資することが決まりました。そこで開発している世界最高峰のエンジニア達と対等な立場で面談して、彼らの技術について聞いたうえで、投資判断の材料を得るという経験ができたこと、これはすごく心に残っています。こういった仕事がファイナンスの分野でできるというのは、自分にとっても発見でした。
——その後、2023年に有限責任監査法人トーマツへ転職されました。理由を教えてください。
NTTファイナンス在籍中に米国公認会計士の資格を取得したこともあり、もっと専門性を身につけたいと思ったからです。会計や財務の専門性を高められる環境として、監査法人を選びました。
NTTファイナンスで投資業務をやっていたので、その経験と関連した分野で働きたいと思い、投資銀行やファンドの会計監査担当としての入社を約束していただけたトーマツに決めました。
投資銀行では期末の会計監査に加えて、複雑な金融商品への出資や連結対象会社への出資に関する会計相談にも対応していました。ファンド監査では主任を務め、実作業だけでなく、日程管理やプロジェクトリーダーとしての役割も担いました。
こうした経験を通じて、周りを巻き込んで期日までに必ず終わらせるプロジェクトマネジメント力や、クライアントの代表と対等に話すコミュニケーション力といったソフトスキルを大きく向上させることができました。
——そこから再びNTTファイナンスに戻ろうと思ったのはなぜですか?
大きく二つあります。一つは、事業の主体性のありかです。トーマツはデロイトグループの一員です。そして、デロイトグループの本社はイギリスにあり、日本法人は世界中に存在するメンバーファームのうちの一つです。そのため、基本的には本社の方針に従って業務を遂行する立場でした。
一方、NTTファイナンスは日本から世界に展開していく会社です。グループ全体の財務方針を策定する本社機能を担いながら、グループ全体に主体的に貢献できる立場は、責任を伴うと同時に刺激的であることを改めて実感しました。
もう一つの理由は、働き方です。トーマツはハードな世界だったので、短期間で自分自身を追い込み、ぐっとレベルアップするには最適の環境でした。一方で、何年も働き続けるのは現実的ではないとも感じるようになりました。
NTTファイナンスはリモートワークやフレックスタイム制もありますし、有給も取りやすい。安定して長く働く環境としては、ぴったりでした。
——再入社の決め手は何でしたか?
NTTファイナンス時代の人間関係がずっと続いていたことです。上司や同僚とも退職後に連絡を取り合っていて、お誘いもいただきました。「もう一度みなさんと働きたいな」と素直に思えたことが大きかったですね。
他の会社への転職も検討しましたが、私自身あまり不確実性は好まないタイプですし、すでに信頼関係のある方々と働けるのは大きな魅力でした。
——現在のお仕事についても教えてください。
投資戦略部門に再配属となり、主にアメリカの投資業務を担当しています。案件発掘のためのネットワーキングや、知り合ったスタートアップ企業のグループ会社への紹介などを行っています。
アメリカ市場は本当に刺激的で、技術面でもビジネス面でも、トップランナーだと感じています。そして、こうした最先端の世界で活躍する技術者や経営者と面談できる機会があることに、大きなやりがいを感じています。
一方で、アメリカはクローズドな世界でもあって、新参者には厳しい。世界に名だたるベンチャーキャピタルも多数存在しています。そんな中でNTTファイナンスが投資を成功させるのは簡単ではありませんが、だからこそチャレンジングで、楽しんで取組めています。
トーマツで培った、出資後の会計処理やバリュエーションの知識なども、これから還元していきたいですね。
——今後の目標を教えてください。
まずはアメリカでの投資を成功させることです。難しい状況ではありますが、NTTファイナンスの新たな一歩として、拡充していきたいと思っています。また、当社は資格取得の制度も充実しているので、さらなる専門性の強化もめざしていきたいですね。
もう一つ、当社の魅力は事業範囲の広さにもあると思っています。デットファイナンスもエクイティファイナンスもできますし、クレジットカード事業もある。海外拠点もありますし、グループ内で多種多様なキャリアの機会がある。こうしたフィールドの広さを利用して、NTTグループのグローバルなビジネス拡大に貢献できる、多様な業務に携わっていければと思っています。
転職により更なるスキルアップを経て、NTTファイナンスの魅力を再認識し、再入社へと至った河上さん。
既にお持ちの米国公認会計士以外にも、更なる資格取得をめざして専門性を強化していきたいとも語っていらっしゃいました。勉強熱心な姿勢は、人材育成に注力する当社と非常にマッチしているのではないかと感じます。
トーマツでは投資に関する会計知識はもちろん、厳しいプロジェクトを「やりきる力」といったソフトスキルが身についたと伺い、非常に頼もしく感じました。新たに培ったスキルと経験を活かしていただきつつ、お互いにサポートし合いながら、事業成長のため共に取組んでいけたらと思います。今回はありがとうございました。
